第十回:ノンキなトリパ(2)

Part1では、トリックルームの性質及び、後続への繋ぎ方を検証してきました。
Part2では、パーティ構成や繋がれるポケモンについて、扱います。


其の参:アタッカー

シングル66の場合、交代で簡単に攻撃を受けられる可能性が大きく、一撃で相手を倒せる攻撃力を有するポケモンをトリパのアタッカーとして採用したいとことです。これは攻撃を受けられてしまうポケモンに交代されてしまうとターン数が減るばかりだからです。
そして、こちらが有利に試合を運ぶには、交代読みの積み技がほぼ必須となってきます。

ただ、ノーガードカイリキーやドサイドン、そこそこの耐久を有し技が豊富なポケモンは積み技が無くても安定して戦えます。こういったポケモンはトリルが無くても戦えるポケモンたちですが・・・(ぁ

豆知識:
持ち物が「黒い鉄球」での「投げつける」がトリパではなかなか有効的です。
「黒い鉄球」は素早さを遅くする上に威力120の悪物理攻撃が可能となります。
ただし、投げつける道具を消費する為、一発しか使えず、使用後は素早さが元に戻るので使いどころが肝心です。手数が足りないと感じたときに組み込むとよいでしょう。
また、防御力の高いヤドランやクレセリア、無効技の多いゲンガー相手に使うと効果的です。


其の肆:パーティ構成

一番最初にも述べたようにトリルはターン数の少ない技が故、トリル重視のパーティにするとターン数の関係上、攻め切れないことが多々あります。絶対無理とは言いませんが、どちらかというと奇襲に向いている戦法といえるでしょう。

そういうことなのでパーティには、
トリラー1〜2匹 トリルアタッカー1匹ぐらいが丁度いいのではないかと考えます。
また、トリルを防がれることも考慮して、素早いアタッカーをせめて1匹は入れておきたいところです。
残りは受けポケモン等、お好みでOKです。

管理人より:
トリラーには雨乞い等も持たせて、序盤はオムスターやキングドラに繋ぐといったこともすれば、攻め手の幅が広がり、相手も「雨パではないか?」と勘違いし、トリパであることをカムフラージュできるかもしれません。
トリル時のアタッカーはどうしても打撃ポケモンが多くなりがちなので、素早い特殊ポケモンをパーティに組み込むとバランスが取れると考えます。
また、トリル後に繰り出したアタッカーが、相手の物理受けに止められないようにするため、ジバコイルを入れて、相手のドータクンやフォレトスを早めに且、確実にに倒しておくのも、後々に効いてくるのではないでしょうか。


其の伍:苦手な技・ポケモン

文中でも軽く触れましたが、トリル自体が読まれると挑発や吠えるで封じられてしまいます。
トリラーへの挑発は特に要注意、攻撃技が無く、悪あがきないし交代しかできなくなる場合があり得ます。
相手の挑発を読めるのであれば素直に交代しましょう。
吠えるはトリル状況下の有無に関わらずかき乱されてしまいます。
対策としては吸盤オクタンでしょうか・・・。

また、先制技はトリルの状況下でも普段通り使えます。
従って、反動技や腹太鼓などでHPが削れてしまっていると簡単に倒され兼ねません

守るや身代わりをもつポケモンがいると、ターン数を削られてしまいます。
そのようなポケモンはトリル発動前に倒すことをお勧めします。

基本的に苦手なポケモンはトリルでも使われるポケモンです。
特にヤドランやドサイドン等には気をつけたいところで、素早さが遅く、硬い上に痛い一発をお見舞いされてしまいます。
こだわりスカーフトリックやすり替えで封じるのもありですが、そういったポケモンをパーティに組み込む余裕があるかと言うと微妙なところです(
やはり事前に倒すことをお勧めします。


其の陸:主なトリッカー

・ラムパルド
元々ズバ抜けた攻撃力に加え、交代読みで剣を舞えば脅威となります。
ただし、ほとんどの先制技が弱点になっているので、攻撃の主体である諸刃の頭突きでの反動が仇となることもしばしば。また、素早さが微妙なので持ち物を素早さを下げるアイテムにしたいところ。

・リングマ
特性の根性でラムパルドをも超える攻撃力を誇ります。
ただし、持ち物は火炎玉が安泰となる為、素早さを下げられません。
バトンで鈍いを受け継げばいいのですが、2回積んでいないと素早さ種族値30のポケモンが個体値次第では抜けません。

・ハリテヤマ、カビゴン、太い骨ガラガラ
腹太鼓を決めれば脅威以外の何者でもないこの三匹。
ただ、前項のパターン3で述べた通り、トリル下での攻撃に費やせるのは実質2ターンのみ。
カビゴンは鈍いも使え、ガラガラは剣の舞を覚え、ハリテヤマはビルドアップを覚えます。
ガラガラやカビゴンは普通に積んだ方が利便性があるかもしれませんが、トリッカーとして考えた場合、ガラガラ以外は腹太鼓を使わないと威力不足になり兼ねません。

・カイリキー、ドサイドン
トリルが切れても安定して戦える二匹。
むしろ、トリパじゃなくても十分?(((
カイリキーは特性ノーガードで強力な爆裂パンチがあり、ドサイドンは防御が硬く、鈍いや剣の舞があります。

・オクタン
特殊技が豊富に揃っていてなかなか扱いやすいポケモン。
攻撃も高めなので二刀流も可能。また、特性が吸盤であれば吠えるの脅威にさらされることはありません。
ただし、火力は不足気味で、特殊型なら当然のごとくハピで止まります((
ちなみにHPに努力値を振っていれば、攻撃特化のガブリの逆鱗(アイテム、積み技補正無し)を皮一枚で耐えます(

・バクーダ
体力満タンからの噴火は高威力で、大地の力や地震、パワフルハーブ持ちでソーラービームも放てます。いざとなれば地割れもあります。攻撃、特攻共に高く、二刀流も可能です。
注意すべきは、トリラーから繋いだ際や、ステルスロック等でダメージを受けてしまうと噴火の威力が損なわれてしまうので、後攻の癒しの願い等で繋ぎたいところです。


以上で、ノンキなトリパを終わります。
最後に、これは管理人が実際にやってみて痛感したことですが、トリパは使いこなすのが難しいです。
理論や考察でシミュレーションができていても、いざ対戦してみると、相手のパーティ編成や運にかなり左右されてしまいます。なので、トリパを組んだら何戦も調整試合をして、自分のものにすることが重要だと思います。奇襲するつもりで、ぶっつけ本番で相手に使うと、思うように行かず自分が奇襲されてる感覚に陥る恐れもあります((

ここで、某し○ぉ嬢さんの、縁起の良いおまじないを紹介して締めさせて頂きます。
『♪ルリルリトリル〜』


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