96ルールの運用・解釈について
〜96ルールは2つある!?〜

当サイトでは一般に96ルールと言えば、以下で説明する大会仕様の96ルール(以下大会96)を指します。
しかし、これとは別に非大会仕様、つまりフリー対戦仕様の96ルール(以下フリー96)というルールも存在し得るのではいかという議論が起こりました。
そこで、両ルールの差異と特徴について整理していきます。


1.両者の差異

基本的に一点を除いて両者ともルールは同様です。
その一点だけの違いを理解すれば、大会96もフリー96も満喫することができると思われます。

その違いとは、「同じ種族名のポケモンであれば複数の違う能力値のものを使い分けることができるか否か」というものです。
具体的な例として、ゴウカザルをエントリーしたとき、物理よりの能力値の個体と特殊よりの能力値の個体の2種類(あるいはそれ以上)のゴウカザルを相手に合わせて使 い分けて対戦することの是非です。
結論を述べると、大会96では不可、フリー96では可能となります。

複数のルールが存在することにより有利不利のポケモンに違いが生じる、ルールが混同してしまう可能性が生じる、等の理由からどちらか片方のルールに絞ったほうが分かりやすい、という指摘があるのも確かです。
しかしながら、敢えて2つのルールを共存させているのにはそれなりの理由があります。
以下では、両ルールの要点を比較します。


2.大会96

複数の同種族名のポケモンを使いわけることができないということは、本当の意味で初めに決めた9匹で大会をこなさなければならないことを意味しています。これは熱い心にも繋がります。
当然、使い分けできない方がポケモンのバリエーションに限りが生じる分、多くの相手に勝ち抜くのが難しくなります。
また、バレないように相手に合わせて個体を使い分けて対戦することもできなくはない為、モラルに頼る部分が大きいのが現状です(当然これは反則行為です)。

だからこそ、96大会ないしHIRO's杯に挑む参加者には自分が選んだ9匹で最後まで戦い抜くという誇り、運営者には参加者及びギャラリーの熱が冷めることのないように努めるという誇りをもって大会臨んでもらいたいという願いが込められています。

ちなみに、我々が96ルールを草案した際のルールがこの大会96だったので、
パイオニアとしてそれを守り続けたいという理由もあります。


3.フリー96

フリー対戦は大会と違い、基本的なルール以上の制限が必要ない為、気軽に楽しめることがコンセプトとなります。
また、フリー対戦は一定の期間中に多くの相手と対戦する大会と性質を異にし、その場限りの個人対個人の勝負が主です。
この為、そもそも個体の使い分けが問題となることはありません。

大会に出場する場合はパーティ構成を考えるのに相当な時間がかかりますが、
フリー対戦では1回対戦するごとにパーティ及び個体の変更ができるため、単に対戦するだけでなく、大会へ向けての調整等、様々な目的で96対戦を可能にします。
いわば“96ルールの草の根レベルの普及活動”に最適ではないでしょうか。


4.まとめ

これらの理由を考慮した上で、最終的にどちらか片方のルールを用いるより二つのルールを共存させた方が良いのではないか、という結論にたどり着いた為、上述してきたスタンスで96ルールを運用・解釈しています。
96ルールはまだまだ普及の余地のあるルールです。当サイトは今後とも96ルールを推進して参る所存です。


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